ショーシャンクの空に あらすじ
物語の始まりは、1947年のポートランド。
銀行員のアンディ(アンドリュー・デュフレーン)の裁判が行われています。
罪状は殺人。
アンディの妻と愛人が愛人の部屋で、拳銃で撃たれて死亡しており、その直前に、愛人のことで妻と喧嘩をしていたアンディは、銃を持って愛人の家の近くまで行き、実際は何もできずに、川に銃を捨てて帰宅していました。
けれど、結局妻と愛人殺しの罪で終身刑となり、ショーシャンクの刑務所に収監されます。
物語は、ショーシャンクの刑務所に長年服役しているレッド(エリス・ボイド)の語りで進められます。
レッドは、調達屋と呼ばれ、ありとあらゆるものを刑務所内の受刑者のために調達していました。
レッドは何度も、仮釈放の審査を受けていて、その都度、自分はもう厚生していると訴えつづけているものの、いつも却下され、刑務所の外にでることについてはほとんど絶望的な思いを抱いています。
レッドたちは、新しい受刑者が入ってくると、最初の夜に、誰が最初に泣き出すか、賭けをしていました。レッドは、おぼっちゃま風情の弱々しいアンディが最初に根をあげるとアンディに賭けます。
実際は、アンディではなく別の一人が恐怖から取り乱し、主任刑務官ののハンドリーから過剰暴力を受けなくなってしまいます。
アンディは、当初、誰とも会話せず、一人で過ごしていましたが、ある日レッドに、ロックハンマーを注文します。
石を掘るのが趣味で、チェスの駒を掘りたい。と訴えます
ある時、屋根の修理中に、ハドリー主任刑務官が他の仲間の刑務官と遺産相続問題について困っていると話しているのを聞いて、ハンドリー主任刑務官に歩み寄り、自分ならその問題を解決できる。とハンドリーに話しかけます。
一瞬、事故を装って屋根から落とされそうになりますが、自分の銀行員としての知識をもってハンドリーを納得させ、その代わり、屋根の張替えの作業員に冷えたビールをふるまうよう交渉します。
この出来事によって、影の薄かった、アンディは、仲間からも、ハドリー刑務官からも一目置かれるよういなります。
アンディは、ボグズらに暴行を受けていましたが、ボグズはハドリーに半殺しにされ歩くことができなくなり、アンディを襲うものはいなくなります。
アンディは、レッドに注文して、当時人気女優だった、リタ・ヘイワースの大判ポスターを手に入れます。
選択係だった、アンディは図書係に配属され古参の囚人ブルックスの助手になりました。
実際には、所長や刑務官の税務処理をしていました。
アンディは、州議会に図書館に予算を付けるよう毎週手紙を送ります。
結果、予算が付き、図書館には新たな本が並び、レコードを聞くこともできるようになります。
所長は、囚人を塀の外での公共事業に従事させはじめます。
囚人たちのためでもあり、街のためにもなり、節税にもなるという名目で。
主な公共事業を取られて困った地元の建設業者は、所長にワイロを送って事業を落札しようとします。
所長は、裏金をどんどんため込み、アンディは、「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を書類上だけでつくりあげ、所長の裏金をすべてかれの口座に蓄えていきます。
1954年、図書係だったブルックスは仮釈放となりますが、50年間刑務所の中にいたブルックスは外の世界の生活になじめず、結局自殺をしてしまいます。
この頃、コソ泥の若者トミーが2年間の有罪判決を受けてショーシャンク刑務所に入所してきます。
トミーは出所後は今度こそ厚生したいと言い、アンディから読み書きから教わってついには、高校卒業資格を取得するにいたります。
色々な刑務所を転々としていた、トミーは、アンディの罪状を知ると、自分は、本当の犯人が、アンディの妻と愛人を殺し、その後テレビで、旦那の銀行員が逮捕されたことを知ったと自慢げに話していたと言います。
アンディは、控訴できるチャンスだと、所長に再審請求を求めますが、逆に懲罰房に入れられてしまい、トミーは脱走しようとしたと見せかけ射殺されたことにされてしまいます。
この事件の後、アンディは、何か考え事をしているような日々が続き、レッドたちは絶望して自殺してしまうのではないかと、恐れます。
アンディは、レッドに謎のメッセージを残します。
バクストンの牧草地へ、石垣ああって、カシの木が1本生えてる。
アンディが求婚した場所。
カシの木の下でアンディは彼女に求婚し、彼女は「イエス」と答えた
ここを出たら、あの場所を探すんだ。
石垣の根元に見慣れない石がある。
黒曜石という石だ。
その石の下にある・・・・・
掘り出せばわかる。
ある嵐の夜、脱獄に成功します。
アンディは、20年間ロックハンマーで壁を掘りつづけ、脱獄したのでした。
脱獄したアンディは、自身が作り上げた、架空の人物ランドール・スティーブンスになりすまし、所長が不正に蓄えた財産をすべて引き出しメキシコへ逃れます。
アンディは警察に所長の不正の証拠を送り付けており、ハドリーは逮捕され所長は自殺します。
その後、レッドは仮釈放され、ブルックスと同じ部屋をあてがわれ同じようにスーパーでの仕事を始めますが、やはり、外の世界になじめず、命を絶とうと思いますが、アンディが残したメッセージを思い出し、バクストンの森へ向かいます。
大きなカシの木の根元の黒曜石の下には、小さな缶が埋めてありました。
缶の中には、数ドルの紙幣とアンディからの手紙が入っていて
その手紙を読んだレッドは、メキシコのジワタホネの海岸で、アンディと再会します。
ショーシャンクの空に キャスト
アンディ・デュフレーン:ティムロビンス
エリス・ボイド・レッド・レディング:モーガンフリーマン
サミュエル・ノートン(ショーシャンク刑務所の所長):ウイリアム・サドラー
バイロン・ハドリー(主任刑務官):クランシー・ブラウン
トミー・ウィリアムズ(アンディの事件の犯人をしっていた若者):ギル・ベローズ
ブルックス・ヘイトレン(図書係の老人):ジェームズ・ホイットモア
ショーシャンクの空に ラストのメッセージ
ショーシャンクの空にの映画の最後にメッセージが流れます
「アレン・グリーンを偲んで」
もしかして、ショーシャンクの空には、モデルとなる人物が実在していて、それが「アレングリーン」ではないかという憶測も流れました。
実際は、ショーシャンクの空にの原作は、スティーブン・キングの小説「刑務所のリタ・ヘイワーズ」で、アレン・グリーンというのは、監督のフランク・タラボンの古い友人で、映画の完成前に亡くなったので、追悼の意を表したのだと言います。